2018年秋ドラマと消費税率引き上げ発表
10月のテレビドラマ改編期に入りしばらく立ちます。我が家では、前宣伝と出演者から視聴するかしないかを判断しますが判断に迷った場合はとりあえず録画して第1回を見たあとどうするかを決めています。
今回とりあえず録画したドラマに「結婚相手は抽選で」というドラマがありました。深夜枠なので1話限りかと思ったのですが意外に面白かったので2話以降も見ています。
ドラマの内容は、少子化対策のために適齢期で未婚の男女を強制的に見合いさせて3回断った場合は2年間の兵役につかなければならないという法律を成立させるところから始まります。もともと首相の汚職を国民の目からそらすことが見え見えの法律なので担当の大臣は、いやいやながらこの法律を実施しますが、急ごしらえの法律なので実施段階でさまざまな問題点が起きてしまいます。そうすると仕方なく当初の趣旨と異なる対策を行わざるをえなくなるという状況になってしまいます。
実際には、この法律に振り回される適齢期の主人公達の人間ドラマなのですが、ついついこの法律の落としどころはどのようになるのか興味を持って見てしまいます。
ところで、現実の世界では、いよいよ消費税率の引き上げと軽減税率の実施が発表されました。この法律は、急ごしらえの法律だったのかどうかはわかりませんが、早くも軽減税率の適用要件や景気対策をどうするかといった話題で盛り上がっています。外食の場合は食料品でも軽減税率の対象から外していますが、この部分は最後の最後になって、高級料亭の食事にも軽減税率を適用するのはおかしいということで決定したといわれていたので詰めが甘かったのではないでしょうか。豪華なシステムキッチンで軽減税率の高級和牛のステーキを自宅で食べるお金持ちと、わずかな時間で牛丼屋で10%の消費税がかかる昼ご飯を済ませるサラリーマンを想像するとどちらを優遇すべきかは判断がわかれることと思いますが、それ以前の問題としてこのままではテイクアウトとイートインを区分することで現場が混乱することでしょう。未成年の飲酒をなくすため五十路のおじさんでもコンビニでビールを買うと20歳以上かどうかレジを押さなければならないという運用がされていますが、テイクアウトかイートインかをお客がレジ画面に入力するような素晴らしいシステムが登場するかもしれません。
また、景気対策のためにキャッシュレス取引なら軽減税率対象の食料品でも2%ポイント還元というまさかの消費減税かという政策まで検討されているようです。さらに消費税還元セールを解禁するなどこれまであれほど消費者が負担することを強調していたことを考えると正反対の政策もとりざたされています。
件のドラマでは、担当大臣や官僚が対応に四苦八苦していますが、現実の世界でも担当者はさぞかし苦労されているのではないかと思います。
話は変わりますが今回のドラマでは「獣になれない私たち」も興味を持ってみています。なぜなら、主演の新垣結衣の相手として松田龍平が公認会計士・税理士として登場するからです。粉飾決算を依頼されても断る正義感の強い人間かと思いましたが次回の予告では、事務所に札束を持った客が現れます。いったい何をするのかわかりませんが、国がキャッシュレス取引を推進するのも一理あるのかもと思いながら次回を楽しみにしています。