本塁ブロック禁止
プロ野球が開幕しました。西武ライオンズは、今のところ勝率5割を維持していますので、スタートはまずまずという感じです。
ところで、今季から大きく変わったルールと言えば、捕手の本塁ブロックの禁止ではないでしょうか。
今回のルール変更は、本塁上での危険な体当たりを減らすということが目的だと思いますが、この変更によりランナーが生還する可能性は、明らかに増えることでしょう。
まだ数試合しか見ていませんが、従来であればホームに突入しないであろう犠牲フライでも果敢にホームに突入しているように思います。
キャッチャーの最大の仕事は、投手のリードですが、同時にランナーの体当たりに負けない体格が必要で、比較的大柄な選手が多かったと思います。これからは、ブロックよりもランナーにタッチする技術が求められるようになる点を考えると、ライオンズでいえば森選手のような比較的小柄な選手がキャッチャーになる場面も見られるのではないかと期待しています。
そうはいっても、これまで本塁ブロックを前提に技術を磨いてきた捕手や、強肩でならした外野手からすれば、多少なりとも残念なルール改正になってしまったことでしょう。
ところで、税理士にとってのルール改正といえば、やはり税制改正ということになるのでしょうが、「本塁ブロック禁止」のように業務に影響を与えるものとしては「税務関係書類に係るスキャナ保存制度の見直し」が考えられると思います。
前年の改正でもかなり簡略化が行われていますが、今回はさらに要件であった社内固定型スキャナが社外のデジカメやスマホでも良くなるという改正が行われています。タイムスタンプが必要なことや定期検査まで紙を廃棄できないのが難点ですので直ちに普及するとは思えませんが、将来これらの要件が外れれば一気にペーパーレス化が進む可能性があります。ペーパーレス化が、業界全体にとって吉と出るか凶と出るかはわかりませんが、今後もペーパーレス化を推進するために法改正が行われるのであれば、キャッチャーにおけるブロック技術や体格の良さと同じように、税理士事務所の要件である物理的スペースという必要性は無くなっていくかもしれません。同時にキャッチャーに本塁上でのタッチ技術が必要になったように税理士にも新たに必要になる技術や知識が出てくるのでしょうか。